日向和田精密製作所の高品質ダイヤモンドバー(メリーダイヤ)を使用
当院で使用する高速切削器具のダイヤモンドバーの品質の重要性についてエナメル質は硬くて歯ブラシ摩耗や咬耗を防ぎ、細菌や酸から歯を守る大切な役目がありますが、
ガラスのように脆いために高速回転で切削するダイヤモンドバーの粒子の粗さ、振れ、軸の強度などの品質によって大きく影響を受けます。
Nishimura, K. Effect of various grit burs on marginal integrity of resin composite restorations. JMDS. JMDS 52(1) 1-7, 2005.
その研究はスーパーファインのいうきめの細かいダイヤモンドバーを使用するとエネメル質の損傷が少なく、コンポジットレジン修復の界面もギャップや亀裂の発生が見られないものの、粗いバーや品質の悪いバーで切削するとエナメル質の亀裂などの損傷が大きく、そこに接着する修復物界面も亀裂やギャップが多く生じてしまうという結果を示しました。
一般の臨床で良く使用されている海外製のダイヤモンドバーは安価ではありますが、ダイヤモンドの品質、回転時の振れが大きく、精密仕上げ研削加工や硬化熱処理や加工硬化処理などをしていないために、エナメル質にダメージが発生し、コンポジットレジン修復界面に悪影響が生じます。
当院は様々な検討をした結果、眞空熱処理、精密研削加工、良好なダイヤモンド電着処理、高速回転時の安全のための加工硬化処理、最後の製品の検査工程を行っている精密製作所製のダイヤモンドバーを全面的に採用しています。それだけのコストのかかる工程をかけて1本1本検査して作っている製品を選択することは私たち歯科医師の責務と考えております。
米国人ではありますが、品質とは他の人が見ていない所で手を抜かないことだというヘンリー・フォードの言葉があります。
日向和田精密社のダイヤモンドバーはまさにそのような日本の物づくりを示す製品だと考えます。
2025年12月28日 11:03
